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日本のものづくり文化について

陶磁器やガラス製品、テキスタイル、木工品、お人形、和紙、お香。グローバルに評価されている日本の伝統工芸は数えきれないほどある。

これらの伝統工芸が、ものづくりとして年月を重ねて受け継がれてきた繊細な感性や匠の技は、現代の「Made in Japanの品質」にもつながり、現代の産業にも脈々と生きていることだろう。

日本の伝統的なクリエイションに潜んでいるもうひとつの特徴は、日本の各地域に根ざし、それぞれの地域の文化や産業として発展してきた点にもある。地域の土や木・水・気候風土に合わせたものづくりとその地域に根ざした暮らしや文化は、住民の風土や精神にも深く関わっていると思われる。

これらのひとつを体験するだけでも日本各地の伝統工芸の奥深さを知ることができることだろう。

ものづくりにおける、師匠と弟子の関係性

日本の伝統工芸は、永い年月をかけて師匠から弟子へと丁寧に、そして厳しく受け継がれてきた。その昔、弟子は師匠に弟子入りし生活を共にしながら、そのすべてから匠の技をはじめ、人間性まで習得していた。基本的な掃除や片付け、挨拶から始まり、何十年もかけて一つひとつ身につけてきた。

経済の発展に伴い工業化が進み、あらゆる面で便利な世の中になるにつれて、伝統工芸という手技を生かした産業に関わる職人が減少しつづけている中で、伝統工芸を受け継ぐことは貴重な体験にもなってきている。

日本の伝統工芸で師匠から学べることは、世界一と言われるような繊細なものづくりの感性と緻密な作業、一つひとつを大切につくり上げる高い品質を保つ精神、ものを大切にする、人を大切にする心だと思う。

静岡のものづくり文化
徳川家康公と静岡の伝統工芸

家具や指物、漆塗り、雛人形という静岡の伝統工芸を語るためには、江戸時代の大御所、徳川家康公の時代まで遡らなければならない。

徳川家康公が駿府城の築城、さらに徳川家光公が浅間神社を造営する際に、日本全国から名工たちを集めたのが始まりと言われている。優れた技の大工や漆職人たちが、工事が終わった後に、静岡の住みやすさが気に入り住みついたことが静岡の木工産業の発展へとつながった。

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